なんちゃってドライブースの話

 きょうもブログを書く時間が取れたので、珍しく連投です(^^)
 昨日話の中で、手作りのドライブースのことに触れましたが、今回はそのご紹介になります。

 ドライブースと言っても、セルロースでデッピングしたクランクをつるしてから長時間ジワジワと温め/乾燥させるシロモノではなくて、あくまで「かぶり」状態にしないことだけが目的です。表面が白濁しなくなる少しの間だけ乾燥した空間を作り出すだけなので、はっきり言ってちゃちな箱になります(笑)
 例によってドライヤーを使った、こんなモノです。

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 箱は、ふるさと納税でいただいたデコポンの段ボールを流用。角の一部にドライヤーの口を突き刺せる穴をあけ(燃えないように念のためその口の周辺にアルミホイルを貼り付けます)、箱の中に3本の棒を渡して、ルアーをぶら下げられるようにしました。そして100均で買ったプラケースをフタとして乗せます。

 ディッピングするルアーやセルロースの準備ができたら、まずはドライヤーの温風スイッチON。10秒もすれば箱の中は温度が上がり乾燥します。
 ・・・で、デッピングして、引き上げたルアーをプラケースのフタを開けて箱の中にぶら下げます。これで完了(笑)。
 
 あまりに簡単なのですが、ここで注意点があります。
 
 箱の開口部全面をふさぐようにフタを乗せていると、(使っているドライヤーの出力にもよりますが)あっという間に箱の中の温度が上がります。この温度が高すぎると、デッピングしてルアーのボディーに付いたセルロースに含まれている空気、もしくは(デッピングの回数が少ない状態だと)ボディー自体から生じる気泡の体積が膨張して、明らか大きな気泡が生じてそのまま一気に(気泡が割れることなく)乾燥します。
 ですので、箱の中が熱くならないように、フタのふさぎ方とドライヤーのスイッチON継続時間を調整します。箱の中に手を突っ込んでみて、ほんのり温かいくらいがちょうどいいと思います。
 
 複数本のルアーを連続してディッピングする場合は、箱の中の温度が熱くならないように/下がり過ぎないようにドライヤーのON/OFFを調整します。
 
 ではどれくらいドライヤーの操作をし続けなくてはいけないか・・・・。
 これは、お使いのセルロースのブランド(その硬化速度)とその時の湿度の高さにもよりますが、「気温20度前後、雨上がりで湿度が高い状態」だとして、私が使っているFOKセルロースでしたら、1分くらい熱くならないように/下がり過ぎないように注意してあげて、その後、上のフタをべったりと乗せておき、あとは、箱の中は温かいままゆっくりと温度が下がっていく状態にして放置することで、ほぼ「かぶり」は防げてクリアなボディーが作れます。
 

 何だかんだで、ドライヤーの操作がちょっと面倒ですが、私自身、普段は本業の仕事があり、作業ができる時間が非常に限られているため「作業できる時に作業する」ことがとっても大事です。以前でしたら、「この状態でデッピングしたら絶対に『かぶる』よなぁ・・・・」という高湿度時はこの作業ができませんでした。これを考えたら、この「なんちゃってドライブース」を作ったことで作業効率を落とさずデッピングができるようになりました(^_^
 

 不足/不満/不便があれば、それを補うツールを作る!・・・・のも、ハンドメイドの楽しさの一つですw
 
 
 もし「自分も試しに作ってみよっと!」と思ったかたがいらっしゃいましたら、ホント火事にはお気を付けください。ドライヤーをONにしたままその場を離れるなんてことは絶対にしてはいけません。(そもそも、そんなことをしたらルアーの表面が気泡ボコボコになってしまいますし(^_^;))
 くどいようですが、あくまで自己責任でお願いします。