2液混合エポキシ接着剤を使う際は

 私のルアー制作工程の中で使っている2液混合のエポキシ接着剤を紹介します。
 私が使っているのはコニシボンドの「クイック5」(=5分で硬化)と「クイック30」(=30分で硬化)です。
 このシリーズは、A剤とB剤を混ぜ合わせることで化学反応を起こして固まります。ジェル状態から固まった後でも前後で体積収縮が少なくて、自分が狙ったような接着・硬化状態を作りやすい「充填剤」だと思って使っています。

 このクイックシリーズですが、「2液を等量混ぜて・塗って・固めるだけでしょ?」と・・・・言葉で説明するの簡単なのですが、キレイにカチカチに硬化させるにはちょっとコツがあります。
 それが下記の4つです。(私の経験則なので、本当かどうかは保証できません。試す際は自己責任でお願いします:笑)

 

①B剤を気持ち多めに混ぜる。
②少しだけ固めたい場合でも多少多めにAとBを混ぜ合わせる。
③混ぜる時間は1分くらい。とにかくよく混ぜる。
④日陰で硬化させる(直射日光に当てないで置いておく)

 

 それぞれの理由は以下になります。

①B剤を気持ち多めに混ぜる。
 →「本剤であるAと硬化剤としてのBを『等量』混ぜてください」との説明なのですが、実際に自分で混ぜる際に、「等量」を混ぜ合わせるのは至難の業です。いちいちハカリで重さを計ってそれぞれの等量を絞り出すなんてことは面倒なのでやっていられません。AとBを混ぜる際に、Aが多いとカチカチに固まりません。逆にBの方が多いと本来の硬さで固まります。このため、AとBを目分量で絞り出す際はあえてB剤を「気持ち多め」に出してA剤と混ぜると上手くいくと思います。

 

②少しだけ固めたい場合でも多少多めにAとBを混ぜ合わせる。
 →極端に言うと、固める対象物が楊枝の先っぽくらいの分量で固められる場合でも、AとBをそれなりに少し多めに混ぜないとカチカチに固まりません。

 

③混ぜる時間は1分くらい。とにかくよく混ぜる。
 →混ぜる分量にもよりますが、とにかくよく混ぜましょう。10~20秒くらいの混ぜ方では不安です。本当にガッチリ固めたいのであれば、1分間くらいはよく混ぜた方がいいと思っています。

 

④日陰で硬化させる(直射日光に当てないで置いておく)
 →これは化学的に、この接着剤の特性なのかは分かりませんが、AとBを混ぜて、対象物に塗って接着した後は、直射日光の下で硬化させようとするとしっかり固まらないような気がしています。日陰で硬化させると失敗せずにがっちりと固まります。

 

 上記を意識・実行することで、安定してカチコチの硬化を得ることができるようになりました(^_^)