ウルトラスリムの話(再掲)

 最近作る比率の高いウルトラスリムについて、パッケージの裏書部分に、使い方を書いたブログへのQRコードを印刷しておけば、ご購入いただいた人の参考になるかなぁと思い、改めてきょうのブログを書くことにしました。


 というのも、つい先日いつもの近くの川で、比較的まとまった数のウルトラスリムのスイミングチェックをしてきたのですが(1時間では終わりませんでしたわ~汗)、何本も繰り返し引いている中で、「ホントこのルアーは"美味しい"動きが出せるリトリーブ速度の幅が狭いな(^_^;)扱いにはちょっと手こずるかなぁ」と改めて感じてしまったことが発端です。(何だか、ダメダメなルアーみたい:笑)


 よくあるクランクは、比較的早いリトリーブから遅い速度まで、泳ぎが破たんせずに(それなりに)動きます。ただ、「動く」といってもそれが「釣れる」に直結するかというと、そんな単純な話でないのは皆さんもよくご理解いただいています。ウルトラスリムはこの「動く」ためのリトリーブ速度の幅が狭いのです。
 Mくらウルトラスリムは、ちょっとでも早く引くと回転してしまい、本来のポテンシャルを全く発揮できません。むしろ「こんな遅くてもいいのか?」ってくらいのデッドスローから始めていただき、徐々にスピードをアップさせることで"美味しい"動きを出せる巻き速度を把握していただいた方がいいと思っています。


 私がこのルアーを使っていただくかたに直接お話できる場合は「マイクロスプーンだと思って引いてください」とお伝えしています。


 使い方は、まさしくマイクロスプーンのそれで、デッドスローの一定巻き、あとは引くレンジをロッドの高さで調節しながら、一定層を一定のスピードで巻くのが一番釣れると思っています。表層を引きたい時はロッドは持ち上げてアッパーポジションで(手前に近づくにつれてロッドを下げて)、中層以下を引きたい時はロッドを低く構えて、時には穂先を水中に突っ込んでしまっても構いません。
 合わせは「巻き合わせ」するのが一番フッキングしてくれます。
 理想的には、ロッドとラインを一直線にして、バイトがあったら巻き合わせ・・・・このスタイルが一番数を伸ばせると思っています(ただし、引きたい層によっては、ロッドとラインを一直線にできない場合もありますので、そんな時はこだわってはいられません)


 慣れてくればなんのことはなく簡単に使いこなせます(自分で言うのもなんですが、ホントこれ釣れます)が、慣れるまでは美味しいリトリーブ速度がよくわかりません。そこで、先日イワセンさんでウルトラスリムのリトリーブ動画の撮影をしてきましたので、初めてのかたは是非ご覧ください。回転しないようにデッドスローで引く・・・これがキモです。

 

ウルトラスリムのアクション - YouTube

 


 ウルトラスリムはスローシンキング設定なのですが、「もう少し早く沈めたい」という時や、「もう少し早く引いても泳ぎがバタつかないようしたい」という場合は、下記の写真のように前後の端にウエイトを貼ってもいいと思います。重心が下方向に寄るので安定して引けるようになります。

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 他にこのルアーと同じ動き・波動(水押し)が出せるルアーはないと思っています。そんな「異質」なウルトラスリムにもし出会えましたら、上記をご参考にしていただき、しまい込まないでw、実際に使い込んでいただきたいと思います(^_^)

 

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以下、2020年2月25日に追記しました。

 2020/02/23に85ウルトラスリムの動画を撮影してきました。参考までにこのブログにも貼っておきます。


20200223 イワセンさんで85ウルスリ(さかなん)