誤解を生んでいたらマズい!

 先日のニョロ王を機に一気にその存在感が高まったマイクロMくら(以下、MM)。
 これに関して、ご参加された皆さんの中で「小さいニョロ」というキーワードが意識されるようになったと感じています。

 いくつかのブログを拝読させていただく中で、ちょっとこのワードが独り歩きしているのかな、と感じました。

 というのは、今回のMM、大会でヒットルアーになったのは「小さい(から釣れた)」というのは表面的な理由であって、本質的なキモではない、というのが私の見解なのです。
 では、「本質的な部分」というのは何なのか?
 私の意図としては「実際にそれを使って釣りをする際のシーズナルパターンに合っていたから」だと考えています。

 MMについて書いたブログがここ何回かありますが、その中で「夏は表層のマイクロスプーンが強くなる(釣れるパターンになる)」ということに触れています。
 今回のニョロ王の開催日は8月2日。これは普通に考えると梅雨も明けて夏真っ盛り。私の経験から長いニョロはこの時期本当に厳しいことが多いのです(一部のエリアさんでは「そんなの関係ねー!」wってくらい釣れますけどw)。
 MMはこの真夏の管釣りで魚を釣るのに強いルアーがたまたま「小さい」ルアーだと考えたために作り、それがものの見事にそれがハマった、ということだと思っています。

 ですから、来年も真夏に開催することになれば、また「小さい」ルアーが釣れ釣れになる可能性は十分にあります。
 逆に言うと、真夏でなければ、長いニョロが大活躍する可能性は十分に高いと私は思います。(とは言え、マイクロスプーンは年中釣れることを考えると、他の季節でもMMが活躍することは十分に考えられますね(^_^))

 要は、小さいから釣れたのではなく、シーズンに合わせたルアーだったから釣れた(それがたまたま「小さい」ものだった)、ということだというのが私の考えです。
 ビルダーの観点から言うと、実際に使う日によく釣れるタイプを考えて作れば、釣れるルアーを生み出すことができる、ということなんだと思います。

 私はハンドメイドビルダーですが、市販の様々なルアーを使うのが大好きで、新製品にもちょいちょい手を出します。それらを使ってみることで、ハンドメイドニョロだけでは得られない気付きをたくさんもらいます。そしてそれがまた自分のハンドメイドへのフィードバックになっています。なので、Mくらには本当にたくさんの派生モデルが生まれるのです(「生まれちゃうのです」の方が正しいニュアンスかも:笑)。
 これを考えて、実際に形にするのがホント楽しいのですわ~(^_^)