自塗り環境を整備

 娘が慶事で家を出たため、自宅の一人当たり空間が増え、やっと私にも「釣り部屋」スペースを作る余裕ができました(^^)
 釣り道具の収容はもちろん、ハンドメイドルアーの塗装もできるようにする目論見です。
 
 ということで、今回は自作塗装ブースの話です。
 
 これまでは、エアブラシでの塗装はベランダ(屋外、屋根無し)でやってきており、実際に塗るときに、エアブラシ機器一式(コンプレッサー、ホース、ハンドピースなど)、塗料各種、エスなど清掃用具を作業場に出し、塗って、終わったらまた全部片付ける、という工程(=★)を繰り返してきました(^_^;)ナンネンヤッテキタンダロ。ヨクガンバッタナw
 ということで、この面倒くささから私がMくらを作る作業の中で塗装が一番面倒で嫌いだったんです(^_^;)
 
 しかし今回、上記の釣り部屋ができたことで、室内塗装ができる場所が確保できました♪
 で、実際に家の中で塗装するためには塗装ブース(=専用の換気システムです)が必須なため、これをどう調達するか色々妄想しました。(考えてる時間が楽しかった、というのもあります♪)
 選択肢としては、市販の塗装ブースを購入するか、自分で作るか、の二択ですが、やはり私のハンドメ魂が自作以外を許すはずもなくw、焦点は「どんな材料で、どの換気扇で、どのようなサイズで、作るか」になりました。
 
 塗装ブースの作り方は、Youtubeにいくつも「教科書」がエントリーされていて、もっぱらプラモデルビルダーのかたが詳しく解説してくれているので、ここで詳しくは触れません。
 
 今回は、私が塗装ブースを自作したときの着眼点だけを記録しておくことにしました。
 
・換気扇はPanasonicの「FY-24BM6K」という型にしました。この換気扇、風量は(50Hzでは)216m3/h。これが強いのか弱いのか・・・(換気扇の風量を人生で数値で考えた経験がないのでなんとも言えませんが、要は「どれだけの塗料をたくさん吹き出しながら塗るのか」次第でしょうから、うまく外に換気できる範囲で塗るしかないのでしょう)。換気扇の他、電源コードとダクトの3点セットで7,000円くらいでした。釣りを始めてからこのかたン十年、釣りのためにむき出しの換気扇を買うなんて全く想像したこともありませんでした(笑)。

 
・塗装ブース本体の「箱」はMDFボード(木屑を圧縮して作った合板)の5.5mm厚を使いました(背面ボードだけは2.5mm厚)。YoutubeではMDFボードの9mmを使って作っているかたが多く、ある程度厚い板の方が組みやすいのは理解できたのですが、9mmのMDFは(5.5mmより)高いのと、重いのでw、今回は5.5mmの板で作りました。板厚が薄いとネジ・釘を打った時に割れやすいので、あらかじめ細いドリルで予備穴を空けて作業しました。(それでも穴が甘くて、少しヒビは入りましたw)

 横幅600mm、奥行きと高さは450mmです。ヒロビロヤ~♪
 換気扇を乗せて使うため、天板の中央に四角形の穴をあけることになります。板の端からノコギリを入れるわけにはいかないため、理想的にはジグソーや丸ノコのような工具があればよかったのですが、そんな便利なものは無し、と。
 「さて、どのように天板中央を切り抜こうか」と考えたのですが、最終的にはカッターで切り抜きました。「板をカッターで切るんかい!?」と思われるかもしれませんが、今回使ったMDF板はこれが比較的容易にできたので助かりました。MDF板は固いのですが、カッターの刃が入りやすく、最初に垂直方向に刃を何回か入れて、その切込み線に沿って斜め45度方向からも切り込み入れていくと、ドンドン穴を深く切り込んでいくことができました。
 
・コーナークランプは買わず。大きな直方体を木板で作る場合、各コーナーを直角に接合するのにコーナークランプという器具があると非常に便利なのは「教科書」で何度も見たのですが、私の人生でコーナークランプを買っても使うのは今回のブース制作の時だけだろうと思い、これは買いませんでした。実際に作る際に、板厚は薄いはコーナークランプは無いはで多少気を使いましたが、無事に乗り切りました。
 
・今回は「プラスチックダンボール(=プラダン)」を随所に使いました。私もこの作業をするまで「プラダン」なんて意識することはなかったのですが、軽くて、簡単に加工できて、しかも安い、と、非常に便利かつ手が出しやすい素材です。ブースの中の整流板、ブース手前の上部に付ける吹き返し防止板、そしてダクト穴を空けて換気の窓をふさぐ板として利用しました。

 窓にはめて使う際に、プラダンだけだと柔らかいために強風時に風でたわんでしまい外れる可能性が高いので、写真のように「背骨」にあたる角材を貼りました。この角材、縦方向のたわみ防止の機能は当然ですが、プラダンの板を網戸の上下のレールスペースに入れたり外したりする際の「取っ手」の機能を果たすので一石二鳥です。
 
 
・換気扇のスイッチは、「教科書」ではスイッチの部品や配線を自分で作って組み込むかたもいらっしゃいましたが、今回は100均で売っているスイッチ付きコンセントを利用しました(100均品とはいえ、Seriaでは330円でした)。簡単や~♪

 
 さてさて実際にエアブラシを稼働させて色を塗った感想としては・・・・・サイコーですね(^_^)V。これまでの上記「★」の工程を全部省略することができ、「塗る」という行為に集中できます。楽ちんだ~♪
 換気扇の吸い込みパワーとしては、0.3mmのハンドピースにて全開でカラーを吹くと多少吹き返し(の粒子が手前まで出てくるのが蛍光灯の光の加減で)が見えるのですが、吹くのをとめると直ぐに換気扇に吸気されて(ブース内に戻って)いきます。
 
 ちなみに今回かかった費用は・・・
・換気扇とケーブルとダクト で 7,000円くらい
・MDFボード(5.5mm)×4 で 2,192円
・MDFボード(2.5mm)×1 で 378円
プラダン(厚さ4mm、910×450mm) で 248円
プラダン(厚さ4mm、910×600mm) で 298円
・ネジ(2種類) で 277円 
 ⇒合計 約10,500円 でした(接着剤や角材は自宅にあったものを使用)。なかなかお安くかつ自分の作業環境にあった満足度の高いブースができたと思います。
 
 
 塗装環境は整備できたので、またコツコツとルアーを作ろうと思います♪