私自身、管釣り用のロッドスタンドは数年前に自作したものを使ってきました。
当時は、今のような大きなバッカンを持っておらず、窮屈な小さめプラノでしたので、たくさんあるプラグを収めたプラスチックボックスをどう持ち歩くかが課題でした。 ロッドの数が増えてきたことでスタンドの必要性も出てきたことと、上記のボックス収容の悩みを一気に解決するソリューションとしては、スタンドにプラグケースを入れられるものがいいなと考えたのですが、そんな理想のスタンドはありませんでした。
･･･ ということであれば「ハンドメイドでしょっ！」の流れとなり、そして作ったのが今のスタンドです。
一見、5本立て用に見えますが白っぽいパイプはロッドを差すためではなく、リリーサーをなど小物を持ち帰る際に入れておくような用途で付けました。
このスタンド、多少持ち重りはしますが、私の今までの釣りスタイルには非常に合っていて数年来お世話になってきました。
時は流れて、昨年の正月にとうとうバッカンを購入。ルアーは基本的にそちらに収容するようになったので、スタンドのルアーケース格納スペースも必要性が薄れてきました。それに加えて、大会に参加する際や、普段の釣りでも遠征する時には竿を5本･6本を持ち歩くような装備になることもあり、これまでの4本仕様では不足感が否めなくなってきていました。さらに、スタンドそのものも経年劣化で色落ちしてきて、ただでさえ手作り感満載だったｗ見栄えが、よりあらわになってきたこともあり、今回作り直すことにしました(^^)
ちなみに、このスタンドに今感じている課題は下記の通りです。
・4本しか差せない（6本差したい）
・パイプが細くてロッドのホールド感はいいのだけれど、旧タイプのスパイクアローを差すときつくて、たまに内側の止めネジのでっぱりに引っ掛かることがある。
・持ち手部分は当時「やっつけ」で付けたいい加減なものなので、持ちづらい（途中で何とかすればよかったのですが、放置してそのまま使ってきましたｗ）
作り直すからには上記を解決するような仕様にするのはもちろん必須です。
ということで、設計の構想3日ｗ。色々妄想しながら脳内CADで図面を書いて、アナログプリンター（=要は、私の手です：笑）で図面に表して、それを形にするための素材をドイトに買いに行ってきました。
購入してきたのはこれら↓です。
代金はこんな感じでした。（その後、ビスやナット、インナーパイプ用のボール紙の筒などを追加しているので、数百円はプラスになっています）
このメインのホワイトウッドの集成材が軽くて、最終的に完成したスタンドも、意外と持ち重りしない状態になりました。
会社員の私が何故か持っている旋盤ｗで曲線・直線の切り欠き部分を作ります
茶色の雨どいパイプだけだと太いので、その中に直径28mmのボール紙の筒をセットします。紙のそのままの状態だと、雨が降るとぐじゅぐじゅに崩れてしまうので、普段Ｍくら作りで使っているセルロースビンに3回デッピング(^^)
ネジを板に仮差しして、これから一気に組み立てます。
新旧のスタンドを並べてみるとこんな感じです。
今回、持ち手部分をどのような構造にしようかすっごく悩んだのですが、最終的にこのＴ字タイプにしました。
理由は「ものすごく持ちやすいから」(^^)
市販のスタンドの持ち手は、後ろ方向に向けてニョキっと伸びているタイプがほとんど。一部に前側にＬ字で倒れているグリップのものもありますが、持ち方はいずれも「鷲づかみ」になります。
今回このようにＴ字にすることで、人差し指が引っ掛けられるような構造になっています。ロッドスタンド全体を効率的に軽い力で持ち上げられるようになっています。（我ながらヒット！な発想ｗ）
昨日、昼過ぎから強風になったならやま沼さんでも一度も倒れることなく快適に使えました(^^)
と、書いてきましたが、今回は倒れない構造として一案を盛り込んでいる部分も忘れてはいけません。
こんなでっぱり棒を足の補助として付けています。車での行き帰りの際は斜めの状態にスライドさせて、かさばり感を軽減。釣り場での利用中は、底板に垂直方向に移動させて、なんちゃって自作留め金ｗで軽い力で固定できます。
さてさて、今後の利用が楽しみなアイテムが増えましたｗ
